糸リフトの効果と副作用|施術前に知っておきたいこと
手術には抵抗があるけれど、頬やフェイスラインをすぐに引き上げたい。そんなときに検討されるのが糸リフトです。皮膚の下に溶ける糸を入れ、たるんだ組織を引き上げるため、直後から変化がわかります。一方で、腫れ・つっぱり・左右差などの副作用もあるので、使う糸と、誰がどの方向に設計するのかを事前に確認しましょう。
糸リフトは、どのように顔を引き上げますか?

リフト用の糸には小さな突起があり、皮下の組織に引っかかって、下がった頬や口元を上へ引き上げて固定します。そのため、直後から輪郭の変化を感じられます。
糸がゆっくり吸収される間、周囲には新しいコラーゲンが作られます。最初は糸の牽引力、その後はコラーゲンの支えによって効果が続きます。「体にずっと残りますか?」とよく聞かれますが、PDO糸は約6か月かけて分解されて尿とともに排出され、その場所にコラーゲンが作られます。解剖学的研究でも、血管・神経・脂肪区画・支持靭帯の位置を理解して挿入することが、安全で自然な引き上げに必要だと強調されています。[1]
糸リフトにはどのような種類がありますか?
糸には、吸収されるものとされないもの、突起があるものとないものがあります。主な違いを見てみましょう。
| 区分 | 特徴 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 突起のない吸収糸 | なめらかな糸を細かく挿入 | 小じわ、キメ、軽度のハリ改善 |
| 突起のある吸収糸 | 突起が組織にかかり、引き上げる | 頬・フェイスライン・ジョール(口横のたるみ)のたるみ |
| 非吸収糸 | 体内に残る | 副作用のリスクが高く、慎重に使用 |
韓国で広く使われる吸収糸の素材はPDO(ポリジオキサノン)です。突起の形や数、挿入方向によって、引き上げる力と仕上がりは大きく変わります。
糸リフトの効果と持続期間は?
変化は直後に最もはっきりし、腫れが引くにつれて自然になじみます。持続期間は糸の種類・本数・たるみの程度・皮膚の厚みによって異なります。当院のドゥーススレッドは、PDOが約6か月で吸収・排出され、効果は約9〜12か月以上続くと考えられています。
26研究のメタ解析では、満足度は直後の98%から6か月後には88%へ低下しました。研究者は、効果が長期間同じ状態で続くとは限らないことを、事前に十分説明するよう勧めています。[2]
どのような副作用がありますか?
同じメタ解析で最も多かったのは腫れ(35%)で、皮膚の凹みであるディンプル(10%)、感覚異常(6%)、糸が透ける・触れる(4%)、感染(2%)、糸の露出(2%)が続きました。吸収糸は非吸収糸より感覚異常や露出のリスクが低く、50歳を超えるとディンプルと感染のリスクが高くなりました。[2]
まれに糸の移動や神経・唾液腺の損傷も報告されています。多くは挿入する層や方向が適切でない場合に生じ、顔の構造に合わせた設計でリスクを抑えられます。[3] 当院が施術で最も重視するのも層と方向です。方向を誤ると頬骨の横が張り出して見えることがあり、経験が少ないと見落としやすい点です。ディンプルが見られた場合は、施術直後にマッサージでその場で整えます。ドゥーススレッドはT字型の突起が広い面で組織をとらえるため、異物感が少ない傾向があります。
糸リフトが合う顔とは?
軽度〜中程度のたるみで、頬・ジョール・フェイスラインをすぐに整えたい方に適しています。輪郭がぼやけた方や、以前の糸リフトの持続に満足できなかった方には、ドゥーススレッドをまず検討します。一方、唾液腺が発達している方や皮膚が非常に厚い方には、まれに報告される唾液腺損傷のリスクを考慮し、お勧めしていません。たるみが強く手術のほうが適している場合は、そのままお伝えします。ボリュームの減少もある場合は、注入によるリフトアップやコラーゲンブースターを併用すると自然に整いやすくなります。機器による施術と比べたい方は、 リフトアップの種類と、自分に合った施術の選び方もあわせてお読みください。
当院では、糸リフトをどのように施術していますか?
当院では院長が直接カウンセリングを行い、施術まで担当します。たるみの方向・皮膚の厚み・唾液腺の位置を確認し、糸を入れる層と引き上げる方向を決めます。
糸リフトには、特許を取得したT字型の突起を持つPDO糸、ドゥーススレッドを使います。一般的な糸では方向と力の調整が難しく、頬骨が横に張って見えることがありますが、ドゥースではそれが目立たないよう方向と強さを調整します。チョ・チャンファン院長はロシア・タイ・カザフスタンの医師に糸リフトや注入治療を指導し、6種類のコラーゲン刺激製剤の作用を比較した論文を、筆頭著者としてJournal of Cosmetic Dermatology(2026年)に発表しました。手術には抵抗があり、頬の横やジョールがたるんでいる方には、注入で輪郭を整える アウトライン輪郭リフトも組み合わせます。アウトラインリフトは脂肪を溶かす施術ではなく、くぼみを補って下がった輪郭を支える方法なので、頬のこけが心配な方にも適しています。YouTubeを見てアウトラインリフトを受けた方は周囲の方にも勧めてくださり、同じCaHA成分のレディエッセを受けた方からは「ボリュームが出すぎず、自然に補えて満足」とのお声をいただきました。
施術前に知っておきたいことは?
数日ほど内出血・腫れ・異物感が出ることがあります。1週間はサウナ・岩盤浴・激しい運動を控え、施術部位を強くこすったり押したりしないでください。持続期間と満足度には、年齢・たるみの程度・生活習慣による個人差があります。
糸リフトのよくあるご質問
ソウル江南・狎鴎亭で糸リフトを受けるクリニックは、どう選べばよいですか?
糸の種類と、院長が直接診察して挿入する層・方向を決めるかを確認しましょう。当院では流れ作業の診療を行わず、院長が直接カウンセリングと施術を担当します。
顔がでこぼこになることはありませんか?
皮膚が凹むディンプルは、研究で約10%に報告された副作用です。生じてもマッサージや注入などで対応できるため、担当医にご相談ください。
どのくらいの間隔で受けられますか?
糸の吸収と効果が薄れる時期を見て、次回を計画します。ドゥーススレッドは約9〜12か月以上の持続が見込まれますが、個人差があります。
料金は何によって変わりますか?
糸の種類と本数、部位、他の施術の併用によって異なります。院長がカウンセリングで必要な量を決め、ご案内します。
参考資料
- Hong GW ほか、「Anatomical Considerations for Thread Lifting Procedure」, Journal of Cosmetic Dermatology, 2025. https://doi.org/10.1111/jocd.16618
- Niu Z ほか、「A Meta-Analysis and Systematic Review of the Incidences of Complications Following Facial Thread-Lifting」, Aesthetic Plastic Surgery, 2021. https://doi.org/10.1007/s00266-021-02256-w
- Yi KH ほか、「Facial Thread Lifting Complications」, Journal of Cosmetic Dermatology, 2025. https://doi.org/10.1111/jocd.16745
