目の下のくぼみやクマ、注入するだけで改善できる?

目の下がくぼむと、十分眠っていても「疲れて見える」と言われがちです。注入で埋めれば解決すると思われやすい部分ですが、皮膚が薄く構造も複雑です。何をどれだけ入れるかの前に、原因を確認する必要があります。くぼみとクマの種類を見分け、ボリュームを補う治療と皮膚の厚みを支える治療を選ぶことで、自然な仕上がりを目指します。

目の下は、なぜくぼむのですか?

薄い紙の層のくぼみと影で、ボリュームの減少と皮膚の薄さを表した抽象画像

下まぶたは顔の中でも皮膚が薄く、加齢で真皮のコラーゲンやヒアルロン酸が減ると、さらに薄くなります。同時に、目の周囲を支える靭帯がゆるみ、頬の脂肪が下がるため、目の下と頬の境目が目立ちます。この境目が「ティアトラフ」と呼ばれる溝です。

2023年のレビューでは、目の下のくぼみは頬のふくらみ、目袋、クマを伴うことが多いとされています。目の下だけを埋めるより、中顔面のボリュームも回復させることで、目元も顔全体の印象も改善すると強調されています。診察で頬の前面のこけまで確認するのは、このためです。

クマと目の下のくぼみは同じですか?

似た意味で使われますが、異なります。目の下の色素沈着に関する系統的レビューでは、クマを色素型・構造型・血管型・混合型に分類しています。くぼみによる影は、このうち構造型です。原因によって合う治療が違うため、まず見分けます。

クマの種類ごとの特徴と治療法をまとめました。

タイプ 見た目の特徴 見分ける目安 主な治療法
構造型(くぼみ・黒クマ) 目の下がくぼみ、影ができる 上から光を当てると暗く見える ボリュームの補充、肌育注射(スキンブースター)
色素型(茶クマ) 茶色〜濃い褐色に色づく 皮膚を引っ張っても色が変わらない 色素レーザー、紫外線対策
血管型(青クマ) 青色や赤みが透けて見える 皮膚を押すと色が薄くなる 皮膚の厚みを補う治療、血管への治療
ふくらみ型 目の下の脂肪が膨らんでいる 上を向くと、ふくらみが目立つ 程度に応じて手術の相談

同じ研究では、ボリュームの減少によるクマには注入治療や脂肪移植、皮膚のたるみが強い場合には手術がより有効と結論づけています。

注入で埋めれば、くぼみは解決しますか?

くぼみが明確な方には、補う治療が役立ちます。目の下のフィラーに関する系統的レビューでは、満足度が高く、効果は8〜12か月持続しました。ただし、皮膚が薄いため、内出血・腫れ・青く透けるチンダル現象・凹凸などが報告されています。

時間がたってから起こる問題もあります。遅発性合併症52件の分析では、腫れ(42.3%)としこり(25.0%)が最も多く、発症まで平均16.8か月かかりました。そのため、目の下は少量を薄く均一に入れることが原則です。くぼみを一度にすべて埋めようとすると、この原則を見失いやすくなります。「入れれば全部解決しますか?」とも聞かれますが、こうした理由から、量は控えめに設定します。

肌育注射では、何が変わりますか?

暗く見える原因が薄い皮膚なら、ボリュームよりも皮膚自体の厚みとハリを整える治療が適しています。ヒローウェーブ(HILO WAVE)は高分子・低分子ヒアルロン酸複合体を皮膚直下に注入し、乾燥を改善してコラーゲンの産生を促します。ヒアルロン酸が主成分なので、しこりが生じても酵素で溶解できます。しこりや異物感が心配な方、回復時間を取りにくい方に適し、痛みに敏感な場合はダウンタイムがほぼないカニューレ法を選びます。ただし、血管内に入ると失明などの重い副作用を起こすおそれがあり、メーカーは眉間など目の周囲への使用を推奨していません。医師が皮膚の厚みと血管の位置を確認して部位と量を決め、目に近い場所は避けます。

薄い皮膚と小じわには、何が適していますか?

皮膚が薄く小じわもある場合は、リトゥオを検討します。ヒト由来の細胞外マトリックス(ECM)を精製して真皮に注入し、コラーゲンとエラスチンを支える構造を補います。小じわが多い方、急にハリが落ちた方、繰り返すフィラー注入に抵抗がある方に適しています。変化は2〜4週目から本格的に現れ、通常は1回では十分でないため、4週間おきに3回が基本です。目の下など薄い部位では、深さと量を抑えます。

当院では、目の下のくぼみをどのように治療していますか?

当院は一人ひとりに向き合い、医師が直接相談を伺って施術します。目の下を診察し、くぼみ・色素・血管・ふくらみのどれが主な原因かを見分けます。

チョ・チャンファン院長は、 ヒローウェーブ を最短期間で最も多く施術したTop Rankersに選ばれ、当院は2026年のHILO WAVE USER TOP5 AWARDSを受賞しました。しこりは製剤が一か所に集まると生じやすいため、最初から少量ずつ複数のポイントに均一に分けて注入します。 リトゥオは針で入れる際に痛みがあるため、ヒローウェーブと使う部位を分け、全体の負担を抑えます。併用した方からは「全体的に自然に若く見える感じがする」というお声もありました。チョ・チャンファン院長は大韓美容整形レーザー医学会で、目の下を含めた部位別のコラーゲン刺激製剤の選び方を講演しています。目の下と中顔面の加齢変化については、 D&PSコラム「中顔面の加齢変化」で医師向けに解説しました。

施術前に知っておきたいことは?

目の下の脂肪が大きく膨らんでいる方や、皮膚のたるみが強い方には、注入を最初にはすすめません。注入だけでは限界があり、手術の相談が適している場合があるためです。色素型のクマも、埋めても色は薄くならないので、ボリュームを補う施術はすすめません。スキンブースターは複数回かけて徐々に変化し、個人差があります。施術後1〜3日は、赤みや軽い腫れが出ることがあります。

目の下のくぼみのよくあるご質問

クリニック選びで確認したい点は?

医師が直接目元を診察し、クマの種類を説明するかを確認しましょう。当院では医師が直接相談と施術を担当し、HILO WAVE USER TOP5 AWARDSを受賞しています。

肌育注射は何回受ける必要がありますか?

リトゥオは4週間おきに3回が基本です。ヒローウェーブは約3か月ごとの施術が多く、肌の状態に応じて回数を調整します。

フィラーと肌育注射を併用できますか?

組み合わせて計画できます。ただし、ヒローウェーブと同じ部位のフィラー注入は、1か月以上の間隔を空けます。

施術後に内出血や腫れは出ますか?

目の下は血管が多く、内出血や腫れが出ることがありますが、多くは数日で落ち着きます。1週間ほどはこすらず、サウナも控えてください。

料金はどのように決まりますか?

製剤・量・回数・他の部位の併用によって異なります。医師の診察後にご案内します。

参考資料

  1. Woodward J ほか、「Infraorbital Hollow Rejuvenation: Considerations, Complications, and the Contributions of Midface Volumization」, Aesthetic Surgery Journal Open Forum, 2023. https://doi.org/10.1093/asjof/ojad016
  2. Michelle L ほか、「Treatments of Periorbital Hyperpigmentation: A Systematic Review」, Dermatologic Surgery, 2021. https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000002484
  3. Trinh LN ほか、「Dermal Fillers for Tear Trough Rejuvenation: A Systematic Review」, Facial Plastic Surgery, 2022. https://doi.org/10.1055/s-0041-1731348
  4. Trinh LN ほか、「Delayed Complications following Dermal Filler for Tear Trough Augmentation: A Systematic Review」, Facial Plastic Surgery, 2022. https://doi.org/10.1055/s-0041-1736390

執筆:ドンアン中心クリニック 医師

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