ほうれい線には注入治療?それともリフトアップ?
ほうれい線が深くなると、まずフィラーを思い浮かべるかもしれません。ただ、補うほうがよい顔と、引き上げるほうがよい顔は異なります。頬の前側のくぼみが原因なら注入が、頬の脂肪が下がって溝が深まったならリフトアップが先です。両方の原因が重なることも多く、まず見分けるところから治療を始めます。
ほうれい線はなぜできますか?
顔の皮下脂肪は一つの塊ではなく、独立した複数の区画に分かれています。献体の顔面半側30標本を解剖した研究では、鼻唇部の脂肪は境界の明確な独立した区画でした。研究者は、これらの脂肪区画が加齢によって変化することから、顔の老化の一部を説明できるとしています。頬前面の脂肪が減ったり下がったりすると、境界に当たるほうれい線が目立ちます。

さらに、コラーゲンの減少で皮膚が薄くなり、笑ったり話したりするときに同じ場所が折りたたまれると、溝は深くなります。そのため、20代と50代では原因の比重が異なります。中顔面の加齢変化については、コラム「中顔面の老化」で詳しく紹介しています。
くぼみとたるみはどう見分けますか?
立ったときと横になったときのほうれい線を比べると、手がかりになります。横になるとほとんど消える場合はたるみの影響が大きく、溝が残る場合はくぼみの影響が大きいと考えられます。タイプによって、最初に選ぶ方法も変わります。ヒローウェーブ(HILO WAVE)を予約して来院された方に、お悩みには別の方法が合うと説明し、より軽い施術を行って、高い満足をいただいたこともあります。
| タイプ | 見た目の特徴 | 主に先に行う方法 |
|---|---|---|
| くぼみ型 | 横になっても溝が残り、頬の前側が平ら | フィラー・コラーゲンブースターで補う |
| たるみ型 | 横になると薄くなり、頬の脂肪が口元へ下がる | 超音波・高周波で引き上げる |
| 皮膚が薄いタイプ | 溝は浅いが、小じわが重なる | 肌育注射(スキンブースター)で肌の密度を整える |
| 混合型 | 複数の特徴が見られる | 引き上げる治療と補う治療を組み合わせる |
ほうれい線のフィラーはどのような場合に向いていますか?
くぼみを直接補うため、直後から変化が現れます。ただし、血管が走る部位なので、注入する層と量を正確に守る必要があります。フィラー後の視覚障害98例をまとめたレビューでは、原因となった注入部位の13.3%がほうれい線でした。まれな合併症ですが、血管の解剖を十分に理解した医師が行うべき理由です。たるみが強い顔に多く注入すると、重みが加わり、かえって重たい印象になることがあります。当院では溝だけを見て量を増やさず、途中で顔全体を確認しながら決めます。レディエッセを受けた方からは、ボリュームが出すぎず、自然に補えたとのお声がありました。
コラーゲンブースターとフィラーはどう違いますか?
コラーゲンブースターは、不足した部分を直接埋めるだけでなく、肌自身がコラーゲンを作るよう促します。スカルプトラは、PLLA粒子が徐々に分解される間に線維芽細胞を刺激し、数週間から数か月かけてボリュームを補います。レディエッセは、CaHAの粒子で直後にボリュームを補い、その後のコラーゲン産生を促します。スカルプトラを1,002名に計4,483回施術した記録を分析した研究では、有害事象は3.6%でいずれも軽度、結節は0.4%でした。ほうれい線の治療は1回で終えず、複数回に分けて自然に補います。この製剤は通常45日おきに行い、施術後のマッサージも仕上がりに関わるため、案内した方法で十分に行っていただくようお願いしています。
先にリフトアップを行うのはどのような場合ですか?
頬の脂肪が口元へ下がって溝が深くなった場合は、まずたるんだ組織を引き上げます。ウルセラなどSMASまで届く超音波治療は、たるみが生じた層に直接働きかけます。頬の位置を整えてから残ったくぼみだけに少量を補うと、自然に仕上げやすくなります。ほうれい線とマリオネットラインの両方が深い方にも、この超音波治療は比較的よい反応が見られます。
当院ではほうれい線をどのように治療しますか?
当院では、医師がカウンセリングから施術まで直接担当します。ほうれい線の原因がくぼみかたるみかを直接確認し、補うか引き上げるかを決めます。
チョ・チャンファン院長は、PLLA・CaHAを含む6種類のコラーゲンバイオスティミュレーターの作用機序を比較したレビュー論文を、筆頭著者としてJournal of Cosmetic Dermatology(2026年)に発表しました。大韓美容整形レーザー医学会では、ほうれい線を含む顔の部位別の製剤選択について講演しています。チョ・チャンファン院長とク・ソヨン院長は、メルツ社のRadiesse® Train The Trainerで優秀トレーナーに選ばれました。スカルプトラは、専門の認定トレーニングを修了した医師が施術します。
皮膚が薄く見えるほうれい線には、ヒローウェーブを使用します。フィラーを繰り返してほかの注射に不安がある方や、しこりが心配な方にもおすすめしています。しこりは製剤が1か所に集まるとできやすいため、少量ずつ複数のポイントへ均一に注入します。ほうれい線にこの施術を受けた方からは、直後に補われた感じがしてうれしかったとのお声がありました。当院は、2026年のHILO WAVE USER TOP5 AWARDSを受賞しています。たるみが強い場合は、ウルセラプライムを使用します。ウルセラ認定クリニックである当院では、リアルタイム画像で組織の層を確認しながら、照射する深さを決めます。
施術前に知っておきたいことは?
ほうれい線は表情を動かすたびに折りたたまれる場所です。完全になくすよりも、薄くすることを目標にしたほうが自然です。コラーゲンブースターは徐々に効果が現れ、個人差もあるため、すぐに変化を求める場合は別の方法を選びます。施術部位に炎症がある方や妊娠・授乳中の方は、注入を延期します。ケロイドや肥厚性瘢痕の既往、活動性の免疫疾患がある方にはスカルプトラをおすすめしないため、事前に確認します。同じ部位にフィラーを入れた場合、ヒローウェーブは1か月以上空けて行います。持続期間も、年齢、皮膚の厚さ、生活習慣によって異なります。
ほうれい線治療のよくあるご質問
ソウル江南・狎鴎亭でほうれい線治療を受けるクリニックの選び方は?
くぼみとたるみを分けて診断するか、フィラー・コラーゲンブースター・リフトアップから選べるか、診察した医師が施術も担当するかを確認しましょう。狎鴎亭ロデオ駅近くの当院では、医師が相談から施術まで直接担当します。
フィラーとコラーゲンブースターは、どちらがよいですか?
すぐに補いたい場合はフィラーやレディエッセ、目立たず徐々に改善したい場合はスカルプトラなどが向いています。層を分けて併用することもあります。
20代でもほうれい線があります。施術は必要ですか?
20代では、たるみよりも頬前面のボリューム、骨格、表情の癖の影響が大きいことがあります。まず原因を確認し、必要に応じてスキンブースターなど負担の少ない方法から始めます。
料金は何によって決まりますか?
製剤の種類と量、リフトアップの併用、回数によって異なります。医師が顔を診察して方法を決め、カウンセリングでご案内します。
参考資料
- Rohrich RJ, Pessa JE, 「The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery」, Plastic and Reconstructive Surgery, 2007. https://doi.org/10.1097/01.prs.0000265403.66886.54
- Beleznay K ほか、「Avoiding and Treating Blindness From Fillers: A Review of the World Literature」, Dermatologic Surgery, 2015. https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000000486
- Palm M ほか、「Chart Review Presenting Safety of Injectable PLLA Used With Alternative Reconstitution Volume for Facial Treatments」, Journal of Drugs in Dermatology, 2021. https://doi.org/10.36849/JDD.5631
