老人性色素斑・脂漏性角化症は、レーザーで取っても再発する?
シミ(老人性色素斑)や脂漏性角化症は、レーザーで比較的除去しやすい色素病変です。適切に除去できた場所に同じ病変が再びできることは多くありません。ただし、紫外線を浴び続けると周囲に新しいシミができ、再発と思われる場合があります。治療後も紫外線対策を続けることが、結果を保つうえで大切です。
老人性色素斑や脂漏性角化症はなぜできますか?

老人性色素斑は、長年日光を浴びた皮膚の表皮で、色素細胞とメラニンが増えることによって生じる茶色い斑点です。頬骨付近、額、手の甲など、日光に当たりやすい場所に多く、年齢とともに増えます。
脂漏性角化症は、表皮の細胞が厚く増殖したもので、皮膚科で最もよく見られる良性の表皮腫瘍です。主な要因は加齢と遺伝的な素因で、紫外線も影響する場合があります。手のひらと足の裏以外の全身に生じ、特に顔や上半身によく見られます。[1]
老人性色素斑と脂漏性角化症はどう違いますか?
どちらも茶色いため混同されがちですが、表面や厚みが異なります。色、原因、治療方針にも違いがあります。
| 区分 | 老人性色素斑 | 脂漏性角化症 |
|---|---|---|
| 表面 | 平ら | 盛り上がり、ざらつきや脂っぽい光沢がある |
| 色 | 均一な薄茶色〜濃い茶色 | 茶色〜黒色。厚みによって異なる |
| 主な原因 | 長年の紫外線 | 加齢・遺伝・紫外線 |
| 治療方針 | メラニンを狙う色素レーザー | 厚みに合わせたレーザー。必要に応じて複数回 |
老人性色素斑が厚くなって脂漏性角化症へ変化する場合や、同じ顔に肝斑が混在する場合もあります。隣に肝斑がある場合は、老人性色素斑と同じ強い出力では照射しません。肝斑は刺激によって濃くなりやすいためです。境界が曖昧に広がる色素については、肝斑の記事もご参照ください。
老人性色素斑にはどのようなレーザーを使いますか?
メラニンに吸収されやすい波長の色素レーザーや光治療が主に使われます。臨床試験41件、計3,234名を分析した系統的レビューでは、レーザーはほかの方法より有効でした。治療成功率はIPLで74.6〜90%、Qスイッチレーザーで36.36〜76.6%、ピコ秒レーザーで67.9〜93.02%でした。副作用の多くは軽度で一時的であり、光治療では施術後の色素沈着が比較的少ないとされています。[2] 当院でも、境界のはっきりしたシミや、ほかの色素治療で薄くなりにくかったシミは、リポット(Reepot)に反応しやすい傾向があります。
脂漏性角化症のレーザー治療は何が違いますか?
脂漏性角化症は表皮が厚く積み重なった病変で、色を薄くするだけでは除去しにくいものです。厚みに合わせて出力を決め、厚いものは追加で施術する場合もあります。治療にはレーザー、電気焼灼、凍結療法、切除などがあり、病変の形とご希望に合わせて選ぶのが原則です。[1] レーザーは老人性色素斑の標準的な治療ですが、すべての色素に適しているわけではないため、先に種類を正確に診断します。[3]
除去したシミは再発しますか?
再発の可能性は、治療方法と病変の状態によって異なります。低出力のレーザートーニングを10回行った研究では、再発率は12.7%で、大きな病変ほど反応が低下しました。[4] 高いエネルギーで病変を除去する方法は、少ない回数での治療を目指します。除去後も紫外線を浴び続けると隣に新たなシミができるため、紫外線対策も治療の一部です。再発に見えるものには、最初のマーキングから外れていた小さな病変や、真皮の微細な色素もあります。こうした病変を見落とさず、照射範囲を決めることが大切です。
当院ではシミをどのように治療しますか?
当院では、老人性色素斑や脂漏性角化症を、リポットで治療します。サファイアチップで皮膚を冷やしながら圧迫し、一時的に血管内の血液を減らして、高いエネルギーをメラニンへ集中させる色素レーザーです。院長が病変を一つずつマーキングし、画像処理機能がその位置だけに照射します。老人性色素斑は1回を基本とし、厚い病変は追加で施術することがあります。顔だけでなく、首、腕、手の甲にも対応できます。施術を受けた方からは、シミがきれいになくなったとのお声がありました。メーカーの諮問医による講義資料では、再発率は1%未満とされています。
シミ取りの施術日に、BBLフォーエバーを併用し、周囲の細かいシミや肌のトーンも整えることがあります。チョ・チャンファン院長は、2025年の大韓美容整形レーザー医学会秋季学術大会で、リポットなどの色素レーザー施術後のケアを講演しました。色素を除去した直後でも、サーマクールなどの高周波によるハリの治療は続けられます。トーニングなど別の色素治療は、デュオダームを外してから1か月後以降をおすすめします。当院では、院長がカウンセリングから施術まで直接担当します。
シミ治療の前に知っておきたいことは?
このシミ取りレーザーの後は、施術部位にデュオダームを約2週間貼り、新しい皮膚を保護します。はがれそうになっても取り替えず、上から大きめに重ねて貼ってください。この保護期間があるため、撮影などを間近に控えた方には、まず直後から日常生活へ戻れるBBLフォーエバーでトーンを整える日程をご提案します。外した後の赤みは、肌質に応じて1〜6か月で元の肌色に戻ります。一時的な色素沈着を経て薄くなる場合もあります。皮膚症状を伴う自己免疫疾患がある方や抗がん剤治療中の方には、この施術をおすすめしないため、事前に確認します。急に大きくなったり、色が不均一だったり、治療後に再び濃くなったりする斑点は、まず診察が必要です。眉の近くでは、一時的に毛の色が抜けて脱落する場合がありますが、時間がたつと再び生えてきます。仕上がりや回復の速さには個人差があります。
シミ治療のよくあるご質問
ソウル江南・狎鴎亭でシミ治療を受けるクリニックの選び方は?
老人性色素斑、肝斑、脂漏性角化症を見分けたうえで、病変ごとに出力を決めるかどうかが大切です。当院では、院長が病変を直接マーキングし、リポットで施術します。
シミは1回で除去できますか?
リポットは、老人性色素斑を1回で除去することを目指します。病変が厚い場合や深い場合は、追加で施術することがあります。
脂漏性角化症のレーザー治療で傷跡は残りますか?
施術後に赤みや一時的な色素沈着が出る場合がありますが、時間とともに薄くなります。デュオダームを早くはがさず、紫外線をしっかり防ぐことが回復を助けます。
シミのレーザーで肝斑も一緒に取れますか?
肝斑は広くにじむように現れ、刺激で濃くなりやすいため、このシミ取りレーザーの主な対象ではありません。両方ある場合は院長が色素を見分け、老人性色素斑はリポット、肝斑はそれに適したレーザーで分けて治療します。
シミ取りの料金は何によって決まりますか?
病変の数、大きさ、顔・首・腕・手の甲などの部位、必要な回数によって異なります。院長が状態を確認してからご案内します。
参考資料
- Barthelmann S ほか、「Seborrheic keratosis」, Journal der Deutschen Dermatologischen Gesellschaft, 2023. https://doi.org/10.1111/ddg.14984
- Mardani G ほか、「Treatment of Solar Lentigines: A Systematic Review of Clinical Trials」, Journal of Cosmetic Dermatology, 2025. https://doi.org/10.1111/jocd.70133
- Passeron T, 「Lasers」, Annales de Dermatologie et de Vénéréologie, 2012. https://doi.org/10.1016/S0151-9638(12)70129-1
- Kaminaka C ほか、「The Clinical and Histological Effect of a Low-Fluence Q-Switched 1,064-nm Neodymium: Yttrium-Aluminum-Garnet Laser for the Treatment of Melasma and Solar Lentigenes in Asians」, Dermatologic Surgery, 2017. https://doi.org/10.1097/DSS.0000000000001120
