肝斑ができる原因とレーザー治療について
肝斑は、レーザー1回で取るシミではなく、薄くした後も濃くならないように管理する色素疾患です。紫外線やホルモンだけでなく、血管や真皮の変化も関わるため、原因ごとに対応することが安定した結果につながります。治療は、顔にある色素が本当に肝斑なのかを見極めるところから始まります。
肝斑はなぜできますか?

肝斑は主に30〜40代の女性に見られ、頬骨付近、額、上唇、顎に左右対称に広がる薄茶色の色素斑です。紫外線、妊娠や経口避妊薬などによるホルモンの変化、家族歴が代表的な要因です。
2021年の文献レビューは76件の論文を分析し、肝斑の発症経路を5つに整理しています。色素細胞の過剰な活性化、表皮・真皮へのメラニン蓄積、肥満細胞の増加と日光による真皮の損傷、表皮と真皮の間にある基底膜の損傷、血管の増加です。複数の経路が関わるため治療に反応しにくく、再発も多いと考えられ、それぞれに対応することで治療結果がよくなると結論づけています。[1]
肝斑・そばかす・老人性色素斑はどう違いますか?
顔の茶色い斑点がすべて肝斑というわけではありません。混同されやすい3種類は、形、できる場所、治療方針が異なります。
| 区分 | 形状 | できやすい時期・部位 | 治療方針 |
|---|---|---|---|
| 肝斑 | 境界が曖昧な薄茶色の色素斑。左右対称 | 30〜40代。頬骨付近・額・口元 | 刺激を抑え、複数回に分けて治療 |
| そばかす | 小さな茶色い点が散らばる | 子どものころから。鼻・頬 | 表皮の色素を対象とするレーザー |
| 老人性色素斑 | 境界のはっきりした茶色い斑点 | 長年日光を浴びた顔・手の甲 | 病変を除去する色素レーザー |
肝斑とそばかすを区別せず同じ方法で治療すると、肝斑が刺激を受けて濃くなる場合があります。複数の色素が重なる顔では、肝斑とシミ(老人性色素斑)の境界を見極めることが特に大切です。肝斑まで高い出力で照射しないよう注意します。老人性色素斑や脂漏性角化症については、シミ・脂漏性角化症の記事も併せてご覧ください。
治療しても再び濃くなるのはなぜですか?
レーザーはすでにある色素を減らしますが、色素を作るよう促す信号までは取り除けません。紫外線、可視光、熱、ホルモン、皮膚の炎症が続くと、色素細胞が再び働き始めます。系統的レビューでも、どの治療でも再発率は高く、すべての方に有効な単独の治療法はないとされています。2〜3種類を組み合わせた治療は、単独より良好な結果でした。[2] 「レーザー1回でなくなりますか」とよく聞かれますが、通常は1回で終わらないため、初めから複数回の施術と併用治療を計画します。
肝斑のレーザー治療はどのように働きますか?
高い出力で一度に焼くのではなく、刺激を抑えて複数回に分け、少しずつ色素を薄くします。表皮の色素に対応する方法と、真皮の色素や血管に対応する方法を組み合わせることもあります。ランダム化比較試験113件、計6,897名を分析したレビューでは、レーザーと光治療の結果は研究によって異なりました。最も確かな効果が示されたのは、ハイドロキノンを含む外用治療でした。トラネキサム酸の内服は、中等度以上や再発した肝斑で期待できる方法として紹介されています。[3] そのため、レーザーだけに頼らず、外用治療と日常のケアを一緒に計画します。
レーザーと併せて、どのようなケアが必要ですか?
曇りの日や室内でも毎日日焼け止めを塗り、2〜3時間おきに塗り直しましょう。窓際など光が差す場所では、可視光も防ぐ製品が役立ちます。強くこする洗顔や頻繁なピーリングは、バリア機能を弱めて色素を刺激するため避けてください。薄くなった後もケアを続けることで、再び濃くなるのを遅らせやすくなります。敏感肌で施術後の色素沈着が心配な方には、先にヒローウェーブ(HILO WAVE)で肌を整えてからレーザーを行う方法もご提案します。
当院では肝斑をどのように治療しますか?
まず院長が色素を肝斑、そばかす、老人性色素斑に分け、それぞれに合う機器を選びます。肝斑には、表皮を薄く整える波長と真皮に届く波長を同時に照射する、HALOを使用します。フィルターで波長帯を変え、色素と赤みの両方に働きかける、BBLフォーエバーも肌の状態に合わせて組み合わせます。BBLフォーエバーは、フィルターを変えて複数の色素と赤みに対応できるため、肝斑、そばかす、細かいシミが混在する方にも比較的よい反応が見られます。基本は1か月おきに3回です。HALO(ヘイロー)との併用は、メーカーも案内している方法です。
境界のはっきりした老人性色素斑やそばかすは、リポットで別に治療します。肝斑はリポット(Reepot)の主な対象ではないため、混在している場合は治療を分けます。先にリポットでシミを除去した場合、トーニングなどほかの色素治療は、デュオダームを外して約1か月後から始めます。これまでの色素治療で十分な効果を感じられなかった方の場合も、まず色素の種類を改めて確認します。
チョ・チャンファン院長は、大韓美容整形レーザー医学会春季学術大会で、高周波による肌の老化・肝斑・ハリの治療を講演しました。肝斑に有効な外用成分について、ウェビナーで講義した実績もあります。当院では、院長がカウンセリングから施術まで直接担当します。
治療前に知っておきたいことは?
肝斑は体質、ホルモン、生活環境の影響を受けるため、治療への反応や再び濃くなる速さには個人差があります。妊娠中の方、最近日焼けをした方、光への感受性を高める薬を服用中の方は、レーザーを延期するほうが安全です。過去6〜12か月以内にイソトレチノインを服用した方や抗凝固薬を服用中の方にも、HALOとBBLはおすすめしないため、お薬を必ず確認します。撮影や行事を間近に控えた方には、赤みが数時間で落ち着き、すぐに日常生活へ戻れるBBLフォーエバーを中心に予定を組みます。施術後は一時的な赤みや色素沈着が生じる場合があるため、紫外線対策と保湿を丁寧に行ってください。
肝斑治療のよくあるご質問
ソウル江南・狎鴎亭で肝斑治療を受ける際の確認点は?
肝斑、そばかす、老人性色素斑を先に区別し、それぞれに合わせて機器を使い分けるかを確認しましょう。当院では、院長が直接診断し、治療を計画します。
肝斑の原因は何ですか?
代表的な要因は紫外線、ホルモンの変化、遺伝です。皮膚の内部では、色素細胞の過剰な活性化、メラニンの蓄積、真皮や基底膜の損傷、血管の増加が関わります。
レーザー1回でなくなりますか?
通常は複数回に分け、少しずつ薄くします。一度に強く照射するとかえって濃くなる場合があるため、肌の反応を見ながら進めます。
肝斑とそばかすはどう違いますか?
そばかすは子どものころから鼻や頬に小さな点として散らばり、肝斑は頬骨付近、額、口元に、境界が曖昧な色素斑として広がります。治療方法も異なります。
料金は何によって決まりますか?
色素の種類と範囲、使用する機器、必要な回数によって異なります。院長が診断し、治療計画とともにご案内します。
参考資料
- Artzi O ほか、「The pathogenesis of melasma and implications for treatment」, Journal of Cosmetic Dermatology, 2021. https://doi.org/10.1111/jocd.14382
- Neagu N ほか、「Melasma treatment: a systematic review」, Journal of Dermatological Treatment, 2022. https://doi.org/10.1080/09546634.2021.1914313
- McKesey J ほか、「Melasma Treatment: An Evidence-Based Review」, American Journal of Clinical Dermatology, 2020. https://doi.org/10.1007/s40257-019-00488-w
