頬のもたつきは脂肪?たるみ?バッカルファット除去の前に

口元の横がふくらみ、顔が大きく見えることを気にして、バッカルファット除去を検討する方は少なくありません。ただ、そのふくらみは深部の脂肪だけでなく、皮膚のすぐ下の脂肪や、たるんだ組織が重なってできていることもあります。主な原因によって、脂肪を減らすべきか、組織を引き上げるべきかが変わります。

バッカルファットはどこにある?

バッカルファットとは、頬骨の下の深い部分、頬の筋肉の内側にある脂肪の塊、頬脂肪体(buccal fat pad)のことです。口の中を切開し、この脂肪の一部を取り除く手術が、バッカルファット除去です。

皮膚のすぐ下にある皮下脂肪は、別の層にあります。顔の解剖研究によると、顔の皮下脂肪は一つの塊ではなく、独立した複数の区画に分かれています。ジョール(口横のたるみ)と呼ばれる口元のもたつきの脂肪は、その最下部の区画です。研究では、顔全体が一様に老化するのではなく、区画ごとに異なる変化が起こると説明されています。「バッカルファットを取ったほうがよいですか」とよく聞かれますが、同じ頬のふくらみでも、どの層の問題なのかを見極めてからでなければ判断できません。

柔らかく重なる曲線で輪郭と層を表した紙の造形

バッカルファットとジョールの違い

ジョールは、口角の横、フェイスラインのすぐ上に垂れ下がるふくらみです。49体の遺体を調べた解剖研究では、皮下の層から生じるとされています。口を大きく開けるには、その外側の組織がよく動く必要があります。若い頃は短く弾力があった結合組織が、加齢によって伸びると、皮膚と皮下組織が余るようになり、ジョールを形成します。ジョールはマイクロ波リフトの効果が出やすい部位の一つです。口元の脂肪層に直接熱を集められるためです。頬の3つの悩みは、原因となる層も、適した方法も異なります。

区分 バッカルファット ジョール 頬のたるみ
位置 頬骨の下、頬の中央深部 口角の横、フェイスラインの上 頬全体、顔の下半分
原因となる層 頬の筋肉の内側にある深い脂肪 皮下脂肪と伸びた結合組織 皮膚、結合組織、筋膜
目立ちやすい時期 若い頃から頬が丸く見える 加齢で結合組織が伸びたとき 加齢や体重の変化に伴う
主な治療法 手術で脂肪の一部を除去 脂肪層への加熱、リフトアップ リフトアップ、筋肉の強化

バッカルファットは年齢とともにどう変わる?

中顔面の老化に関するレビューでは、加齢によって頬の脂肪区画が下がり、頬脂肪体の頬側の部分の体積が変化することで、中顔面の老化が目立つようになるとされています。ほかの研究でも、頬脂肪体の体積や位置は年齢とともに変わり、中顔面のくぼみとして現れることが報告されています。

今、頬がふっくらして見えるからといって、深い脂肪を多く取り除くことは勧めていません。将来、頬がこけて見える可能性があるためです。手術を決める前に、先々の変化も含めて考える必要があります。

頬のふくらみは脂肪?それともたるみ?

座ったときと横になったときで頬の形が大きく変わる場合は、たるみの影響が大きいと考えられます。姿勢に関係なく頬の中央が丸くふくらんでいる場合は、脂肪の比重が大きくなります。実際には両方が重なっていることが多く、診察では皮膚の厚さ、脂肪量、たるみの位置を合わせて確認します。頬のふくらみをすべて脂肪と捉えると、減らすことだけに目が向きがちです。たるみも重なっている場合は、ハリもあわせて改善することで輪郭が整います。

バッカルファットを取らずに、頬をすっきりさせられる?

皮下脂肪やたるみが主な原因なら、手術をせずに輪郭を整えることも可能です。2.45GHzのマイクロ波を用いるリフトアップは、表皮を冷やしながら真皮や脂肪層に熱を届け、脂肪細胞の減少とコラーゲンの生成を促します。あご下の皮膚にたるみがある女性10人に、30日おきに2回施術した研究では、たるみのスコアが平均3.6から、12週間後には2.3に低下し、副作用は報告されませんでした。診療でも、頬と二重あごの両方にたるみがある方や、痛みや回復期間が気になる方に、よい反応がみられます。

顔を支える筋肉が弱り、頬がたるんで見える場合は、筋肉へのアプローチが役立ちます。電気的な筋肉刺激と高周波を組み合わせ、筋肉を強化しながらコラーゲンの生成を促す方法です。1回で終えるより、1〜2週間おきに4回を基本とし、さらにハリが必要な場合は6回までご提案します。エムフェイスを4回受けた患者様からは、「顔全体がしっかりした感じがする」とのお声がありました。

ドンアン中心クリニックの頬の脂肪・たるみ治療

当院では流れ作業の診療を行わず、医師がカウンセリングから施術まで直接担当します。まず、頬のふくらみがどの層から生じているかを確認し、治療法を選びます。

オンダリフトは、El.En・DEKAから韓国第1号のONDA LIFTING EXPERT MEMBERに認定されたク・ソヨン院長が担当します。皮膚の厚さ、脂肪量、たるみの位置を確認し、3mmと7mmのハンドピースを使い分けて、頬の脂肪、ジョール、顔の下半分、二重あごに施術します。筋肉の衰えがある場合は、エムフェイスを組み合わせ、医師が顔の形や筋肉の構造を見て、施術部位や強度を決めます。この施術を受けた患者様からは、「院長が直接診て設定してくれたので信頼でき、頬骨の下やフェイスラインが実際に上がった」とのお声がありました。当院はBTLアジアより、エムフェイス1,000症例達成の記念盾を授与されています。オンダと高周波・超音波の違いは、オンダリフトを比較した記事でご覧いただけます。

頬の施術前に知っておきたいこと

脂肪の減り方や輪郭の変化には、脂肪量、皮膚の厚さ、たるみの程度による個人差があります。深部の頬脂肪体そのものが大きい場合は、切らないリフトアップより手術が適することもあり、その場合も診察で率直にお伝えします。心血管疾患や肝臓・腎臓疾患がある方、腫瘍の治療中、妊娠・授乳中の方はオンダを受けられません。ペースメーカーや金属製インプラントがある方は、エムフェイスを受けられません。

バッカルファット・頬のふくらみのよくある質問

ソウル江南・狎鴎亭で頬のカウンセリングを受ける際、何を確認すべきですか?

頬のふくらみが深部の脂肪によるものか、たるみによるものかを、医師が直接診断するかを確認しましょう。狎鴎亭ロデオ駅5番出口近くの当院では、医師がカウンセリングと施術を担当します。

バッカルファット除去とオンダリフトはどう違いますか?

バッカルファット除去は、頬の筋肉の内側にある深い脂肪を、手術で取り除く方法です。オンダリフトは切開せずに皮下脂肪層や真皮へ熱を届け、脂肪を減らすとともに肌にハリを与えます。

頬の脂肪を減らすと、余計にたるみませんか?

オンダの熱は脂肪を減らしながら真皮にも届き、新たなコラーゲンの生成を促します。ハリが不足している場合は、医師が筋肉へのアプローチも組み合わせます。

効果はいつ頃から現れますか?

オンダでは施術直後にハリの変化がみられ、その後、脂肪が減るにつれてラインが整っていきます。エムフェイスは、4回の施術を終えた約3か月後に、最も大きな変化が現れます。

参考資料

  1. Rohrich RJ ほか、 「The fat compartments of the face: anatomy and clinical implications for cosmetic surgery」, Plastic and Reconstructive Surgery, 2007. https://doi.org/10.1097/01.prs.0000265403.66886.54
  2. Minelli L ほか、 「The Surgical Anatomy of the Jowl and the Mandibular Ligament Reassessed」, Aesthetic Plastic Surgery, 2023. https://doi.org/10.1007/s00266-022-02996-3
  3. Ugradar S ほか、 「A Review of Midface Aging」, Ophthalmic Plastic and Reconstructive Surgery, 2023. https://doi.org/10.1097/IOP.0000000000002282
  4. Zhu C ほか、 「Buccal Fat Pad Augmentation for Midfacial Rejuvenation: Modified Fat Grafting Technique and Ogee Line Remodeling」, Aesthetic Surgery Journal, 2024. https://doi.org/10.1093/asj/sjad214
  5. Zappia E ほか、 「An innovative microwave technology for the treatment of submental skin laxity」, Lasers in Medical Science, 2025. https://doi.org/10.1007/s10103-024-04270-1

執筆:ドンアン中心クリニック 医師

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