脂肪溶解注射と輪郭リフト注射、何が違う?

フェイスラインを整える注射を調べると、脂肪溶解注射、輪郭注射、輪郭リフト注射など、似た名前が出てきます。脂肪溶解注射は脂肪の量を減らすもの、輪郭リフト注射はコラーゲンブースターでたるんだラインを引き上げ、くぼみを補うものです。顔が広く見える原因が脂肪なのか、たるみなのかで、適した注射は異なります。

脂肪溶解注射はどのような仕組みですか?

脂肪のボリュームと組織の支えを、琥珀色のしずくとアイボリー色の線維で表した図

脂肪溶解注射は、脂肪層に薬剤を注入して脂肪細胞を減らす治療です。代表的な成分のデオキシコール酸(DCA)は、体内にもある胆汁酸の一種で、脂肪細胞の膜を壊すことで脂肪を減らします。2016年のレビューによると、デオキシコール酸注射(ATX-101)は、米国とカナダで顎下の脂肪を減らす目的で承認された唯一の注射剤で、複数の大規模な第3相試験で有効性と安全性が確認されています。

ただし、承認されている部位は顎の下です。顔の切らない施術について検討した2023年のレビューでも、デオキシコール酸は顎下脂肪で十分な研究が行われ、FDAの承認を受けた一方、顔のほかの部位では研究されていないと指摘しています。そのため、頬やジョール(口横のたるみ)への使用では、部位と量をより慎重に判断する必要があります。

輪郭リフト注射とは何が違いますか?

輪郭リフト注射は、脂肪を溶かすものではありません。CaHA、PCL、PLLAなどのコラーゲンブースターを、フェイスライン、頬の外側、ジョールなど、たるみが出やすい輪郭部分に計画的に注入します。フェイスラインへの注入治療を扱った2023年のレビューでも、たるみや顎まわりにヒアルロン酸、CaHA、PLLAなどを使用し、回復期間が短いと説明されています。PCLは2022年の比較試験で、ほうれい線の改善が12か月まで続き、注入部位の腫れ、痛み、赤みは30分以内に消失したと報告されています。

輪郭リフト注射は、手術には抵抗があるものの、ジョールや頬の外側のたるみが気になる方に、比較的よい反応が見られます。成分は顔の状態に合わせ、すぐにボリュームが必要な部位にはCaHAやPCL、ボリュームよりも時間をかけてハリを出したい部位にはPLLAを選びます。

脂肪溶解注射と輪郭リフト注射の比較

目的、成分、変化の現れ方が異なります。

区分 脂肪溶解注射 輪郭リフト注射
目的 脂肪の量を減らす たるんだラインを引き上げ、くぼみを補う
主な成分 デオキシコール酸など CaHA, PCL, PLLA
適しているお悩み 顎下・頬の厚い脂肪 ぼやけたフェイスライン、ジョール、頬の外側のくぼみ
変化の現れ方 数週間かけて脂肪の厚みが減る 直後に輪郭が整い、その後はコラーゲンが支える
注意点 脂肪が少ないとくぼんで見える場合がある 入れすぎると不自然になる場合がある

顔の脂肪溶解注射はどのような方に向いていますか?

顎下や頬につまめる脂肪が厚く、肌にまだハリがある方には、脂肪を減らす方法が向いています。一方、脂肪は多くないのにフェイスラインがぼやけ、口の横がたるんでいる方にはおすすめしません。さらに脂肪を減らすと、頬がこけたり、かえって老けて見えたりするためです。2021年のレビューでも、デオキシコール酸注射では適応を慎重に見極め、注入量、回数、注入方法を適切に決める必要性が強調されています。

「輪郭注射を受けたいけれど、頬がこけるのが心配」という相談はよくあります。すでに頬がくぼみ始めている方には、減らす注射より、ボリュームを補って引き上げる方法をご提案します。

輪郭リフト注射はいつから効果が現れ、どのくらい続きますか?

輪郭リフト注射では、施術直後にくぼみが補われ、4〜8週間かけて新しいコラーゲンが作られて輪郭を支えます。そのため、コラーゲンが増えた時点でもう一度仕上がりを確認するようお伝えしています。持続期間は、たるみの程度、皮膚の厚さ、生活習慣によって異なります。

当院では、脂肪を減らす以外にどのような輪郭治療を行いますか?

当院では、院長がカウンセリングから施術まで直接担当します。輪郭が崩れた原因が脂肪かたるみかをまず院長が確認し、たるみやくぼみが主なお悩みであれば、コラーゲンブースターで輪郭を整える計画を立てます。

アウトライン輪郭リフトでは、ジョール、フェイスライン、頬の外側、頬骨の下に、CaHA・PCL・PLLAから適した成分を選んで注入します。YouTubeで施術を知って受けられた方からは、周囲にも勧めたとのお声がありました。支持靭帯リフトは、顔を支える支持靭帯を点で補強し、たるんだ部分を面としてつなげて支える施術です。こめかみからフェイスラインまで、まとめて引き上げたい方に向いています。

施術で特に重視するのは、引き上げる方向と注入する場所です。くぼみにはボリュームを補い、たるみは上へ引くように注入を分けます。この違いを見極めないと、頬骨の外側が目立つことがあります。チョ・チャンファン院長とク・ソヨン院長は、メルツ社のRadiesse® Train The Trainerで優秀トレーナーに選ばれました。チョ・チャンファン院長は、6種類のコラーゲンブースターの作用機序を比較したレビュー論文を、筆頭著者としてJournal of Cosmetic Dermatology(2026年)に発表しています。脂肪層が厚い場合は、オンダリフトのように、脂肪層まで熱を届ける機器も検討します。

注射の前に知っておきたいことは?

注入部位に腫れや内出血が出る場合がありますが、多くは数日で落ち着きます。1週間ほどは強くこすらず、サウナ、チムジルバン、激しい運動もお控えください。広い範囲にたるみがある方は、1回で終えるより、顔の内側のしわにはレディエッセ、顔全体のハリにはスカルプトラを続けて行う方法もあります。たるみが非常に強い場合は注射だけでは限界があるため、カウンセリングで見込める変化を確認します。

脂肪溶解注射のよくあるご質問

ソウル江南・狎鴎亭で輪郭注射を受けるクリニックの選び方は?

脂肪を減らすべきか、たるんだラインを引き上げるべきかを原因から見極めてくれるか、院長自身が施術を計画して行うかを確認しましょう。狎鴎亭ロデオ駅近くのドンアン中心クリニックでは、院長がカウンセリングから施術まで直接担当します。

輪郭注射で頬がこけることはありますか?

脂肪が少ない顔に、脂肪を減らす注射を過度に行うと、頬がくぼむ場合があります。アウトライン輪郭リフトは、脂肪を減らすのではなく、くぼみを補い、たるみを引き上げるように計画するため、頬こけが心配な方にも向いています。

輪郭リフト注射で表情が不自然になりませんか?

表情筋の動きを妨げないよう、柔軟性を保って引き上げるため、笑ったり話したりするときも自然です。

輪郭リフト注射の料金は何によって変わりますか?

ジョール、フェイスライン、頬の外側、首などの施術範囲と、使用する成分・量によって異なります。院長がたるみとボリュームの状態を確認してからご案内します。

参考資料

  1. Ascher Benjamin ほか、「ATX-101 (deoxycholic acid injection) for reduction of submental fat」, Expert Review of Clinical Pharmacology, 2016. https://doi.org/10.1080/17512433.2016.1215911
  2. Hari-Raj Amrita ほか、「Evidence-Based Medicine for Nonsurgical Facial Rejuvenation」, Facial Plastic Surgery, 2023. https://doi.org/10.1055/a-2005-0701
  3. Gupta Jyoti ほか、「Deoxycholic Acid (ATX-101) for Fat Reduction」, Journal of Drugs in Dermatology, 2021. https://doi.org/10.36849/jdd.3936
  4. Go Beatrice C ほか、 「Using injectable fillers for chin and jawline rejuvenation」, World Journal of Otorhinolaryngology - Head and Neck Surgery, 2023. https://doi.org/10.1002/wjo2.93
  5. Park Jae Wan ほか、「A randomized, participant- and evaluator-blinded, matched-pair prospective study to compare the safety and efficacy between polycaprolactone-based fillers in the correction of nasolabial folds」, Dermatologic Therapy, 2022. https://doi.org/10.1111/dth.15508

執筆:ドンアン中心クリニック 医師

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