注入治療の副作用が心配な方へ|コラーゲンブースターとの違い
フィラーを受けたいものの、副作用が心配で迷う方は少なくありません。すぐにボリュームを補える利点がある一方、まれに血管を詰まらせることがあるため、どの部位にどう注入するかが重要です。コラーゲンブースターは、肌自身のコラーゲン産生を促して徐々に補う方法で、自然な変化を求める方の選択肢になります。
フィラーにはどのような副作用がありますか?

よくある副作用は、内出血、腫れ、痛みなど、数日で落ち着く症状です。少し遅れて現れるものには、触れるしこり(結節)、薄い皮膚で青白く透けて見えるチンダル現象、アレルギー反応があります。
最も重い副作用は血管閉塞です。顔の血管の危険領域を扱ったレビューでは、血管損傷は組織壊死や、まれに視力喪失につながる深刻な合併症とされています。こめかみ、眉間、鼻、目の下、ほうれい線、唇、顎先が危険領域に挙げられ、解剖を十分に理解し、適切な手技と製品を選ぶことが安全な施術につながると結論づけています。
副作用が起きた場合、フィラーを溶かせますか?
ヒアルロン酸(HA)フィラーには、分解酵素のヒアルロニダーゼがあるという利点があります。2024年の酵素治療のレビューでは、チンダル現象や炎症のない結節には低〜中用量を、血管閉塞や失明などの緊急時には、直ちに高用量を使用することが推奨されています。
一方、CaHA、PLLA、PCLなど、HA以外の成分はこの酵素では溶かせません。そのため、初めから適量を均一に注入する必要があります。早くボリュームを出そうと1か所に多く入れると、元に戻すのが難しくなります。当院ではこの点を重視し、量を控えめに設定して分散させて注入します。
副作用が心配なら、コラーゲンブースターがよいですか?
コラーゲン注射やコラーゲンブースターと呼ばれる施術は、単にボリュームを入れるのではなく、皮膚の線維芽細胞を刺激し、自分自身のコラーゲンが増えるよう促します。効果はゆっくり現れますが、入れすぎた印象になりにくいのが特徴です。
フィラーとコラーゲンブースターは、成分ごとに働き方と持続期間が異なります。
| 種類 | 作用の仕組み | 変化が現れる時期 | 持続期間 | 酵素による分解 |
|---|---|---|---|---|
| HAフィラー | ジェルで直接ボリュームを補う | 直後 | 製品・部位によって異なる | 分解可能 |
| スカルプトラ(PLLA) | 粒子の分解に伴いコラーゲン産生を促す | 数週間〜数か月 | 24か月以上 | 分解不可 |
| レディエッセ(CaHA) | 直後のボリューム補充とコラーゲン産生の促進 | 直後+数か月 | 24か月以上(メーカー基準) | 分解不可 |
| ゴウリ(液状PCL) | 3Dの網目構造に沿ってコラーゲンが作られる | 4〜8週間 | 6か月以上 | 分解不可 |
| ヒローウェーブ(Dual-HA) | 肌の内側に潤いを補い、コラーゲン産生を促す | 直後+徐々に変化 | 約3か月 | 分解可能 |
コラーゲンブースターでもしこりができますか?
できることがあります。PLLAとCaHAを検討した2026年の系統的レビューでは、PLLAの効果は最大25か月、CaHAは12〜18か月続き、副作用の多くは注入部位の痛みや腫れなど軽度でした。ただし、CaHAで圧迫による壊死が1例報告されています。
PLLAのランダム化比較試験11件をまとめたレビューでも、真皮が厚くなり、効果は少なくとも25か月持続しました。副作用には内出血、血腫、圧痛、結節、腫れがあり、軽度から中等度でした。結節は製剤が1か所に集まるとできやすいため、均一な注入と適切な施術後のケアが大切です。
自分に合うコラーゲンブースターはどう選びますか?
広い範囲のハリやボリュームを長く保ちたい場合はスカルプトラ、くぼみをすぐに補いながらハリも改善したい場合はレディエッセが向いています。薄くハリのない肌の小じわや密度が気になる場合は、液状で均一に広がるゴウリ、しこりが特に心配で回復期間を短くしたい場合は、HAを主成分とするヒローウェーブ(HILO WAVE)を検討します。液状PCLの製剤は、保湿中心の肌育注射(スキンブースター)では物足りなかった方に反応がよく、思ったより楽に受けられ、時間とともに効果を感じるというお声もあります。肌を詳しく診察し、ジュベルックボリュームをおすすめして、施術後に高い満足をいただいた方もいらっしゃいます。深い層をジュベルックボリュームで支え、その上をヒローウェーブで整えるなど、2つを組み合わせることもあります。
当院ではフィラーの副作用をどう抑えていますか?
当院では、医師がカウンセリングから施術まで直接担当します。施術の相談もカウンセラー任せにせず、医師が皮膚の厚さとくぼみの程度を確認し、製剤、量、注入する層を決めます。
チョ・チャンファン院長は、PLLA・PDLLA・PDO・CaHA・PCLなどのコラーゲンバイオスティミュレーターの作用機序を比較したレビュー論文を、筆頭著者としてJournal of Cosmetic Dermatology(2026年)に発表しました。また、チョ・チャンファン院長とク・ソヨン院長は、レディエッセの優秀トレーナーに選ばれています。スカルプトラは、専門の認定トレーニングを修了した医師が施術します。チョ・チャンファン、ク・ソヨン、イ・ジンヒョンの各院長は、ゴウリの合併症管理プログラム「GOURI CareLab」で、腫れ、長引く内出血、アレルギー様反応への対応について知見を共有しました。ヒローウェーブは、しこりを防ぐため、少量ずつ複数のポイントへ均一に分散させて注入します。
副作用を避けるために、施術前に知っておきたいことは?
コラーゲンが作られる速さには個人差があり、効果が現れる時期や程度も異なります。すぐに大きくボリュームを変えたい方には向かない場合があります。スカルプトラは目標に応じて複数回に分けて行い、施術後のマッサージも仕上がりに関わるため、案内した方法で十分に行ってください。ケロイド・肥厚性瘢痕の既往、結合組織疾患、活動性の免疫疾患がある方や、妊娠・授乳中の方にはおすすめしません。施術後約1週間、ゴウリでは約10日間は、サウナ、飲酒、強いマッサージをお控えください。
フィラーの副作用に関するよくあるご質問
ソウル江南・狎鴎亭でコラーゲンブースターを受けるクリニックの選び方は?
医師が肌を直接診察し、製剤ごとの利点と注意点を説明するか確認しましょう。当院では、医師が相談から施術まで担当します。コラーゲンブースターの作用機序を比較した論文を発表した院長が、施術を計画します。
すぐにクリニックへ連絡すべき症状は?
注入直後から数日以内に、皮膚が白くなったり、紫色のまだら模様が出たりして痛みが強くなる場合は、すぐに連絡してください。視界がかすむ症状も緊急の対応が必要です。
コラーゲンブースターは何回受けますか?
スカルプトラは45日おきに1〜6回、ヒローウェーブは3か月おきを目安におすすめしています。肌の状態に応じて異なります。
フィラーを入れた部位にも受けられますか?
可能ですが、間隔を空ける必要があります。同じ部位にフィラーを入れた場合、ヒローウェーブは1か月以上経ってから行います。
料金は何によって決まりますか?
製剤の種類、使用量、回数、施術部位によって異なります。医師の診察後にご案内します。
参考資料
- Wollina U ほか、「Facial vascular danger zones for filler injections」, Dermatologic Therapy, 2020. https://doi.org/10.1111/dth.14285
- Kroumpouzos G ほか、「Hyaluronidase for Dermal Filler Complications: Review of Applications and Dosage Recommendations」, JMIR Dermatology, 2024. https://doi.org/10.2196/50403
- Ferreira ACM ほか、「Efficacy, Durability, and Safety of Collagen Biostimulators Based on Poly-L-Lactic Acid (PLLA) and Calcium Hydroxyapatite (CaHA) in the Face: A Systematic Review」, Aesthetic Plastic Surgery, 2026. https://doi.org/10.1007/s00266-025-05412-8
- Signori R ほか、「Efficacy and Safety of Poly-l-Lactic Acid in Facial Aesthetics: A Systematic Review」, Polymers, 2024. https://doi.org/10.3390/polym16182564
